消化器内科

診療科紹介

 当科で取り扱う消化器疾患は幅が広く、腹痛、嘔吐、吐血、下血、下痢、便秘などの消化器症状から貧血、黄疸、食欲不振、体重減少などの全身症状まで多彩に渡っています。病態としては腫瘍、感染症、炎症性疾患などが代表的なものであり、臓器別には消化管、肝、胆・膵疾患に大別されます。こうした非常に多岐にわたる疾患に対応することが我々の使命と考えており、チーム一丸となって取り組んでおります。以下に当科で行っている日常診療の一端をご紹介します。

消化管疾患

 近年増加している逆流性食道炎や機能性消化管障害に対しては病状に合った薬物療法を心がけ、ヘリコバクター・ピロリ胃炎に対しても除菌治療を積極的に行っています。
 胃・十二指腸潰瘍や静脈瘤破裂など消化管出血の緊急内視鏡的止血術も24時間対応可能です。
 大腸ポリープに対しては安全性を優先し2泊3日の入院にて内視鏡的ポリープ切除術を行っています。
 食道癌、胃癌、大腸癌に対しては内視鏡検査による診断に重点を置き、近年では拡大観察、NBI (Narrow Band Image) を装備した最新の内視鏡機器を導入し、癌の早期発見と精度の高い診断を実践しております。特に早期癌に対してはESD(粘膜下層剥離術)による治療を積極的に行い、より低侵襲で確実な治療を心がけています。

IIctype(40×15mm)の早期胃癌 ESDにて一括切除翌日 治療後3ヶ月
1)IIc type(40×15mm)の
 早期胃癌

2)ESDにて一括切除翌日 3)治療後3ヶ月

 外科との連携体制も良好であり、癌の手術適応例に対しては速やかに手術へ移行し、手術不能例に対しても患者さんの状態に応じて化学療法や放射線治療を行っています。
 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対しては内視鏡、レントゲンによる正確な診断を下し、難治例に対しては白血球除去療法(GCAP、LCAP)、免疫調整剤、抗TNFα抗体投与など集学的治療を施行しております。何らかの疾患により経口摂取不能となった患者さんに内視鏡的胃ろう増設(PEG) および経管栄養導入も随時行っています。
 また、2014年3月にダブルバルーン小腸内視鏡およびカプセル内視鏡(小腸用と大腸用)システムが納入されました。まだ保険適用となり得る疾患は限定されておりますが、実績を積み重ねていきたいと思っております。

肝・胆道・膵疾患

肝疾患
 各種ウイルスあるいはその他の原因で生じた急性肝炎の治療から、B型慢性肝炎に対する核酸アナログやインターフェロンを用いた治療、C型慢性肝炎に対してはインターフェロン治療(リバビリンおよびプロテアーゼ阻害剤を加えた3剤併用療法も適宜施行) およびインターフェロンフリー治療に至るまで行っています。慢性肝炎または肝硬変の経過観察中に出現した肝細胞癌に対しては、ラジオ波焼灼療法による内科的治療のほかに放射線科と連携して肝動脈塞栓療法も施行しています。

胆・膵疾患

 胆石症、特に総胆管結石はほぼ全例内科で治療をしています。内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)の手技を利用して、内視鏡的十二指腸乳頭切開術(EST)もしくは内視鏡的バルーン拡張術(EPBD)によって胆汁の出口を広げた後に、バスケットカテーテルやバルーンカテーテルを用いて胆管から石を取り出しています。胆道癌や膵癌による胆道狭窄と十二指腸狭窄に対しては、胆汁の流れを確保するためのチューブステントや金属ステントの留置、十二指腸の狭窄解除のための金属ステントの留置を行っています。また超音波内視鏡を利用した最新の治療としまして、大学と連携をとりながら急性膵炎後の仮性嚢胞に対する超音波内視鏡下経胃的嚢胞ドレナージ術も手がけています。また、超音波内視鏡下吸引穿刺生検(EUS-FNA)を積極的に行い、胆・膵系腫瘍や消化管粘膜下腫瘍などの確定診断に活用しています。

バスケットカテーテルを用いた切石

取り出された総胆管結石

総胆管内に留置された金属ステント 経胃的膵嚢胞ドレナージ
バスケットカテーテルを用いた切石 取り出された総胆管結石 総胆管内に留置された金属ステント 経胃的膵嚢胞ドレナージ
主な消化器内視鏡診療実績
診療実績(年度別)
上部消化管内視鏡(胃カメラ) 2013年度 2014年度 2015年度
総数 2,411 2,565 2,587
腫瘍切除術(ESD、EMRを含む) 23 29 23
止血術(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、静脈瘤等 189 206 183
胃ろう増設術 64 82 70
下部消化管内視鏡(大腸カメラ) 2013年度 2014年度 2015年度
総数 1,188 1,522 1,757
腫瘍切除術(ESD、EMRを含む) 162 250 327
止血術 23 33 31
内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP) 2013年度 2014年度 2015年度
総数 240 212 213
治療内視鏡(砕石術、ステント留置術等) 197 159 153

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主な医療機器
  • カプセル内視鏡(小腸用と大腸用)
  • ダブルバルーン小腸内視鏡
  • 拡大内視鏡
  • 超音波内視鏡
  • 極細径経鼻内視鏡

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医師紹介
医師紹介
医師名 所属学会・資格
副院長(病院整備担当、消化器内科総括)
川合 孝
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会暫定専門医・暫定指導医
名古屋市立大学医学部臨床教授"
第一消化器内科部長
伊藤 恵介
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構認定医
日本消化管学会暫定専門医・暫定指導医
日本肝臓学会専門医
第二消化器内科部長
近藤 啓
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・支部評議員
日本肝臓学会専門医
日本がん治療認定医機構認定医
第三消化器内科部長
(感染症科部長兼務)
長谷川 千尋
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本渡航医学会認定医療職
ICD(インフェクション コントロール ドクター)
第一消化器内科副部長
田中 義人
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本肝臓学会専門医
第二消化器内科副部長
西垣 信宏
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了
第一消化器内科医師
近藤 力
日本内科学会認定内科医
第一消化器内科医師
荒木 幸子
日本内科学会認定内科医
日本がん治療認定医機構認定医
第二消化器内科医師
佐橋 秀典
日本内科学会認定内科医
医師
森 俊敬
医師
小山 哲生
内科医師
武仲 祐弥
専任医師
立松有美子
日本内科学会認定内科医
外来診療担当

こちらをご覧ください。

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