整形外科

診療科紹介

整形外科では手足とせぼね(首、背中、腰)の疾患を対象に治療を行います。骨折や脱臼など外傷の治療と、加齢や先天的な要因、関節リウマチによって発生する様々な症状を改善させることが私たちの役割です。
近年、平均寿命に加えて健康寿命、QOL(Quality of Life)という言葉に関心が広がっていますがそれこそがまさに整形外科医の出番です。痛みやしびれ、動きにくさなど日々の暮しの苦痛を取り除き、快適に過ごせるようお手伝いをさせていただきます。

また当院は日本整形外科学会の研修施設として認定されており、先進的で高度な治療をみなさんにお届けできるよう体制を整えています。

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代表的な疾患と治療の紹介

●大腿骨近位部骨折

高齢の方が転倒することによって起こる骨折で、太ももの付け根から臀部の強い痛みで座ることもできず寝たきりの原因となるため、手術での治療が一般的です。当院では年間250件以上の県内でも有数の手術症例を経験しています。また患者さんの病状が許す限り当日に緊急手術で対応し、できるだけ受傷前の生活に復帰できるよう努力させていただいています。

●変形性関節症

→当科では変形性股関節症に対して人工股関節全置換術、変形性膝関節症に対して人工膝関節全置換術人工膝関節単顆置換術、年齢が若く活動性が高い方には高位脛骨骨切り術を行っております。それらについて解説いたします。

人工股関節全置換術について

股関節のかみ合っている部分の軟骨が摩耗し骨に変形をきたしている状態に対して、人工物に代えることで、再び痛みなく歩行するための手術です。人工関節の主たる目的は関節の痛みをとることです。また最近では手術の後遺症としての脱臼リスクを限りなくゼロに近づける工夫や、患者さんの身体の負担を最小限にする最小侵襲手術(MIS)を取り入れております。
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人工膝関節単顆置換術、人工膝関節全置換術について

股関節のかみ合っている部分の軟骨が摩耗し骨に変形をきたし、膝の表面の軟骨を切り取り、膝の変形を直して人工物にかえる手術の事です。手術により痛みが軽くなり、膝の変形が治ります。それらにより快適な日常生活を送ることを目標にしています。
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高位脛骨骨切りについて

一般的に脛骨(すね)の内側から切り込み(骨切り)を行い、形を変えてO脚を矯正し、膝の内側にかかる負担を軽減する手術です。最大のメリットは自分自身の関節を温存できて、関節の再生が期待できるという事です。骨切りにより広がったスペースにくさび状の人工骨を挟み込み、骨を固定するため、補助的に金属製のプレートを挿入します。金属はいれたままでも構いませんが約1年で金属を除去する手術を行います。

 

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手術を予定される患者さんへ

術前に血液・尿検査、心電図、胸部レントゲン(必要な場合は心臓エコー)などを行います。検査結果に異常があった場合は、専門科を受診していただくことがあります。当院以外の病院で治療中の病気がある場合は、その治療や処方薬などの情報について確認させていただきます。使用中の薬剤の中には、手術前に中止する場合があります。タバコを吸っている患者さんでは麻酔や感染などのリスクの点から、少なくとも一定期間の禁煙をしていただくことを御勧めしています(院内禁煙です)。

輸血について

手術ではいくらか出血を伴います。以前は、自己血輸血(予め、自分の血をとっておき、手術中もしくは後に体内に戻す)を行っていましたが、最近では、手術手技の改良・手術時間の短縮により、輸血の必要性が低くなり、原則的には自己血輸血は行っていません。但し、貧血などの問題がない場合に限りますが、長時間の手術が予測される人工股関節“再”置換術などでは、行う場合があります。

麻酔について

全身麻酔、又は、脊髄くも膜下麻酔(下半身麻酔)により、手術中に痛みを感じることの無いようにして手術を行います。

術後の経過

手術当日は麻酔から覚めて帰室後、しばらくしてから水分をとることができます。
通常、術後1日から食事をとることができ、リハビリを開始します。術後1~3週間で自宅退院、もしくはリハビリ病院への転院となります。

人工関節術後合併症と注意点

合併症としては、術後数か月以内であれば、出血、感染(化膿)、脱臼、深部静脈血栓症、肺塞栓などがあります。数か月後では、感染、脱臼、人工関節のゆるみ・摩耗・破損などがあります。また、痛みがなくても、レントゲン検査で人工関節の状態を定期的にチェックすることも大切なことです。これは人工関節のゆるみなどの問題がおきたときには、痛みなどの自覚症状よりも、レントゲン検査のほうが早くわかることが多いからです。

最後に手術の前は、誰もが不安になります。ストレスこそが最大の病と考えます。心配事や不安な事は、どんどん主治医に質問しましょう。

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手のケガ・疾患の治療

マイクロサージャリーを用いた手術治療
 手のケガや疾患の手術治療は、細かな血管や神経、腱などが対象となるため繊細な操作が求められます。当科では必要に応じ手術顕微鏡を用いた正確な治療を心がけています。当院は日本手外科学会 認定研修施設として認められています。

代表的な手の疾患
●バネ指

 指の曲げ伸ばしに伴って、何かがひっかかったたようにパキンパキンとなる症状で、手のひらにある屈筋腱(指を曲げる腱)の腱鞘(トンネンル状の通り道)が炎症を起こしてきつくなることが原因です。安静や注射で改善しないときはひどくなる前に手術を受けた方が良い場合があります。

●手根管症候群

 手指のしびれ痛みで、親指・人差し指・中指に多く起こります。手のひらにある靭帯によって指へ伸びる神経が圧迫されてことで起き、女性に多く、夜間や朝に症状が強いことが多いようです。安静やお薬で治ることもありますが手術を受けた方が良い場合もあるのでご相談下さい。当科では状況に応じて内視鏡を用いた手術にも対応いたします。

●関節リウマチによる手・指関節の変形、機能障害

 近年の治療薬の進歩によって関節リウマチの進行は食い止めることができる例も多くなりましたが、変形した関節の治療にはやはり手術が最善な場合もあります。手や指の関節は特にリウマチによる変形を起こしやすく、脱臼や腱の断裂により機能の障害はもちろんのこと、変形した外観の手指はつい隠したくなる等、整容的な面からも重要な問題です。指用の人工関節、関節形成術等症状に応じて対応いたします。

<スワンネック変形> 
 指先の関節が曲がり、その根元の関節が逆方向に反ったためにまるで白鳥の首の様にみえる変形です。程度の軽いものであれば装具を使用しますが手術の方が効果的な場合もあります。
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おや指スワンネック変形 手術前       同 手術後

<ボタンホール変形>
 スワンネック変形とは逆方向に指の関節が曲がった状態です。写真のように指の真ん中の関節が強く曲がり、この部分で指を伸ばす腱が中央で縦に裂け、その裂け目から関節の骨がボタン穴を通るボタンのようにのぞいているのでボタン穴変形と呼ばれています。
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中指とくすり指のボタンホール変形 手術前             同 手術後

<手指腱の自然断裂>
 炎症や変形した骨や関節の影響ではっきりした原因もなく腱が切れてしまうことがあります。自然には治らないため手術をお勧めします。
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くすり指と小指の伸筋腱の断裂 手術前              同 手術後

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医師紹介
医師紹介
医師名専門・資格
副院長
外傷センター長
吉田 行雄
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会指導医・専門医
第一整形外科部長
寺澤 貴志
日本整形外科学会専門医
第二整形外科部長
千田 博也
日本整形外科学会専門医
手外科専門医
リハビリテーション科部長
南谷 千帆
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
整形外科副部長
大杉 佳哉
日本整形外科学会専門医
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本骨折治療学会
整形外科副部長
福田 誠
日本整形外科学会専門医
日本外傷診療研究機構
日本救急医学会
整形外科医師
佐野 嘉紀
日本整形外科学会専門医
整形外科医師
立松 尚衞
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
整形外科医師
篠原 司
日本整形外科学会専門医
整形外科医師
神田 滋人
日本整形外科学会

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外来診療担当

こちらをご覧ください。

診療実績

整形外科手術件数・内訳(2017年1月~12月)
関節194
   上肢4
   下肢190
      人工股関節77
      人工膝関節56
脊椎66
骨折
   上肢288
   下肢419
腫瘍8
その他213
合計1188

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