胃カメラ検査を受けましょう(2016年3月掲載)

名古屋市立東部医療センターでは、千種ホームニュースに「紙上市民健康講座」を連載しています。
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胃カメラ検査を受けましょう

 我が国では年間13万人以上が胃がんになり、4万8千人以上が死亡しています。日本の胃がんの医療レベルは世界一と言われておりますが、国際的に見ても日本人には胃がんが多く、統計では依然として悪性腫瘍の第1位、死亡の第2位であり、まだまだ十分とはいえません。

 そのような状況を改善するため、平成25年より慢性胃炎の治療方法であるピロリ菌の除菌療法に、保険が適用されるようになりました。これにより、将来的に胃がんの予防に繋がると考えられます。さらに昨年4月、国立がん研究センターが、「胃カメラ」による胃がん検診が死亡率を40%~70%減少させるという科学的根拠をまとめました。それを踏まえ、厚生労働省は昨年9月、胃がん検診として、従来のバリウム検査に加えて「胃カメラ」を推奨する方針を発表しました。名古屋市でも平成28年度から、50歳以上の人を対象に、胃カメラによる胃がん検診をワンコイン500円で行います(2年に1度)。

 胃がんは、早期発見すれば治る病気です。症状が出てからでは手遅れのこともあります。早期であれば、胃カメラで病変を削り取るだけで完治できる可能性もあり、QOL(生活の質)を損ねることもありません。胃カメラは苦しくて大変だと思われる方が多いと思いますが、胃がんが早く見つかって命拾いすると思えば、我慢できるレベルだと思います。

 みなさん是非一度胃カメラ検査を受けてみてはいかがでしょうか。


名古屋市立東部医療センター
第二消化器内科部長
 伊藤 恵介

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