学校心臓検診について(2015年9月掲載)

名古屋市立東部医療センターでは、千種ホームニュースに「紙上市民健康講座」を連載しています。
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学校心臓検診について

 近年の医療発展に伴い、治療の主体が疾病治療から予防対策へと進むなか、小児の分野でも、突然死の防止の観点から、学校心臓検診の取り組みが全国的に行われるようになりました。
 検診では、診察に加えて心電図検査を行います。これにより、見逃されていた心房中隔欠損などの先天性心疾患や、心筋症の発見を行うことが可能になり、心臓突然死の減少という成果をあげています。

 ただ、この検診の問題点として、心電図は安静時に記録されるため、運動時に誘発される不整脈の発見が困難ということがあります。
 
 そこで重要になるのが、ご自宅での観察です。運動時に動悸(どうき)や胸の痛みを訴える症状があった場合、その頻度や程度を忘れずに記録し、学校の心臓検診の際に必ず問診票に記入してください。
 そのようなお子様に対しては、負荷心電図や長時間心電図などの検査を行うことで、より精度の高い検診につなげることができます。
 
 心臓検診の問診票を、積極的にご活用いただきたいと考えております。


名古屋市立東部医療センター
第一小児科部長
水野 寛太郎

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