第12回「関節リウマチ」

名古屋市立東部医療センター 市民健康講座

関節リウマチ

開催日:平成17年9月20日(火曜日)
演者:整形外科部長 吉田 行雄

関節リウマチのイラスト関節リウマチは従来治りにくい慢性の病気であるとの概念から、「慢性関節リウマチ」と呼ばれていましたが、現在では治療により寛解することもあり「関節リウマチ」と名称が変更されました。

関節リウマチの診断は、朝のこわばり、左右対称性の関節の腫脹、手関節または手指の腫脹、リウマチ反応陽性、レントゲンの異常などの 7項目の診断基準のうち4項目が陽性であることにより行いますので、ご心配な方はリウマチ専門医の早期受診をお勧めします。

関節リウマチの薬物療法では、抗リウマチ薬、非ステロイド消炎鎮痛剤、ステロイド薬が用いられますが、なかでもリウマチと診断されれば早期に抗リウマチ薬を開始することが望まれています。

また2003年から生物学的製剤(抗サイトカイン薬)の使用(点滴または皮下注射)が可能となりましたが、これによりリウマチのコントロールが容易になりかつ関節破壊の抑制が可能になっています。

従来、整形外科により手術療法(人工関節手術,滑膜切除術など)が行われてきましたが、最近の薬物療法の進歩により、リウマチの手術が減少することが予想されます。今後、リウマチの原因解明が進み、リウマチを完治させる薬物の登場が期待されます。

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